こんにちは。自称アルファブロガーです。超暑いですね。
今日のお題はジュゲムブログのトラックバック野郎さんからです。
トラックバック野郎って、なかなかいいセンスしてますね!
というわけで、お題のほうは「お前さんの夏の一冊は?」
小学校や中学校では、夏休みといえば、課題図書、読書感想文の季節ですよね。じつは、うちのブログ、この時期になると、「読書感想文」で検索されてこられるお客様が結構いるんです。そこで、キチンとした読書感想文をいくつか書いて行こうと思いつつ、なかなか筆が進まぬ毎日です。
で、トラックバック野郎さんのおすすめの夏の本といえば、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』だそうです。時間SFの古典であり、さわやかな恋愛小説であり、青少年の夏の読書感想文の課題図書としてもおあつらえ向きの一冊だとのこと。セブン&ワイやアマゾンで書評を調べたら、なるほど、トラックバック野郎さんご推薦だけに、高評価でした。
参考:セブン&ワイの書評>>>夏への扉
では、私のほうは、加賀乙彦「帰らざる夏」を推薦しましょうか。
「帰らざる夏」は戦争がテーマの小説です。
100人に1人という難関を突破して、主人公は陸軍幼年学校というエリート養成コースへ入学します。そこで日々繰返される過酷な修練に耐えますが、日本は8月15日に敗戦をむかえます。戦時下における少年たちの心の動きを見事に描いた名作です。
ところで、「帰らざる夏」は、いわば戦争小説なのですが、同性愛の要素が色濃い小説なので、やおい・ボーイズラブとかがお好きな層には人気のある小説のようです(笑) まあでも、ボーイズラブがきっかけでも、こういう小説が読まれるというのは、悪くないとは思います。


作者の加賀乙彦氏は、「帰らざる夏」の執筆動機として、三島由紀夫の割腹事件をあげています。「帰らざる夏」は、少年心理を、解釈を加えることなくありのままに小説という俎上に載せただけなのですが、同性愛の要素にせよ、割腹というモチーフにせよ、「帰らざる夏」は、明らかに三島由紀夫を意識した小説と言えるでしょう。
たしか三島由紀夫は、戦争のことをあまり書かなかったように思います。しかし、割腹自殺にいたるまでの三島由紀夫の人生の中に、戦争というものが大きな影を落としていたことは間違いないと思います。三島由紀夫の同世代の多くが戦場で死んでいったので、戦争について語ることができなかったのかもしれません。三島由紀夫は、25年遅れて彼らの後を追ったのだろうか? という気がするのです。
三島由紀夫は少年心理を描かせたら一流だと思います。私個人の見解ですけど、「同性愛」の要素を正面から扱えない小説家は、はっきり言って少年の複雑な心理に関しては、つまらないものしか書けないようです。正面から戦争というものに向き合った「帰らざる夏」は、三島由紀夫の書けなかったことを書いた小説作品、ということができるでしょうか・・・?
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というわけで、お題のほうは「お前さんの夏の一冊は?」
小学校や中学校では、夏休みといえば、課題図書、読書感想文の季節ですよね。じつは、うちのブログ、この時期になると、「読書感想文」で検索されてこられるお客様が結構いるんです。そこで、キチンとした読書感想文をいくつか書いて行こうと思いつつ、なかなか筆が進まぬ毎日です。
で、トラックバック野郎さんのおすすめの夏の本といえば、ロバート・A・ハインラインの『夏への扉』だそうです。時間SFの古典であり、さわやかな恋愛小説であり、青少年の夏の読書感想文の課題図書としてもおあつらえ向きの一冊だとのこと。セブン&ワイやアマゾンで書評を調べたら、なるほど、トラックバック野郎さんご推薦だけに、高評価でした。
参考:セブン&ワイの書評>>>夏への扉
では、私のほうは、加賀乙彦「帰らざる夏」を推薦しましょうか。
「帰らざる夏」は戦争がテーマの小説です。
100人に1人という難関を突破して、主人公は陸軍幼年学校というエリート養成コースへ入学します。そこで日々繰返される過酷な修練に耐えますが、日本は8月15日に敗戦をむかえます。戦時下における少年たちの心の動きを見事に描いた名作です。
ところで、「帰らざる夏」は、いわば戦争小説なのですが、同性愛の要素が色濃い小説なので、やおい・ボーイズラブとかがお好きな層には人気のある小説のようです(笑) まあでも、ボーイズラブがきっかけでも、こういう小説が読まれるというのは、悪くないとは思います。
作者の加賀乙彦氏は、「帰らざる夏」の執筆動機として、三島由紀夫の割腹事件をあげています。「帰らざる夏」は、少年心理を、解釈を加えることなくありのままに小説という俎上に載せただけなのですが、同性愛の要素にせよ、割腹というモチーフにせよ、「帰らざる夏」は、明らかに三島由紀夫を意識した小説と言えるでしょう。
たしか三島由紀夫は、戦争のことをあまり書かなかったように思います。しかし、割腹自殺にいたるまでの三島由紀夫の人生の中に、戦争というものが大きな影を落としていたことは間違いないと思います。三島由紀夫の同世代の多くが戦場で死んでいったので、戦争について語ることができなかったのかもしれません。三島由紀夫は、25年遅れて彼らの後を追ったのだろうか? という気がするのです。
三島由紀夫は少年心理を描かせたら一流だと思います。私個人の見解ですけど、「同性愛」の要素を正面から扱えない小説家は、はっきり言って少年の複雑な心理に関しては、つまらないものしか書けないようです。正面から戦争というものに向き合った「帰らざる夏」は、三島由紀夫の書けなかったことを書いた小説作品、ということができるでしょうか・・・?
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